2015年4月16日 星期四

『村谷姉妹の四方山話~15周年だからこそ!!~』

メロン記念日再結成の行方は? 村田めぐみ&大谷雅恵トークイベント『村谷姉妹の四方山話~15周年だからこそ!!~』レポ

2015年4月8日、阿佐ヶ谷ロフトA(東京、杉並区)にて、元メロン記念日の村田めぐみと大谷雅恵によるトークイベント『村谷姉妹の四方山話~15周年だからこそ!!~』が開催された。5年前のメロン記念日活動停止以来、この2人が揃って人前に出てくるのは初めてのこと。デビューから15周年を迎え、「今だからこそ」2人が何を語ってくれるのか、メロン記念日の活動再開は実現するのかどうかなどについて、注目が集まった。
会場は当日券なしの前売りソールドアウトで、満席状態の中、拍手に迎えられて大谷雅恵、村田めぐみの順に登壇。大谷は、鮮やかな青緑色のショートボブ、村田はフェースラインが隠れる程度のナチュラルショートという髪型で、服装はふたりとも当イベントのために作られたオリジナルTシャツという出で立ち。

村田めぐみは5年間何をしていたのか

過密状態の客席と声援には、大谷も思わず「平日なのにこんなに集まって、今までどこにいたんだ」と驚き、会場を笑わせた。村田は、何やらしきりに客席をキョロキョロと伺っている。後から語ったところによると「会社の人が来てないか気になって。何人か来たいって言ってたから」とのこと。2011年4月に引退して以来、2013年のカウントダウンコンサートでの復活以外は、ファンの前に姿を表す機会がなく、その動向に注目が集まっていたが、「仕事のようなものはしています。今日も休みを取ろうとしたんですけど、急なのが入って14時まで。」と明かした。
2011年の解散後、メロン記念日のメンバーはそれぞれの道へ進んだが、大谷も30歳を前にして、「このままでいいのか」という葛藤があったという。村田は「真人間になろう」として、色々と勉強をしたりして普通に仕事をする道を選んだが、「普通のお姉さんっぽい格好」は1週間で断念したという。村田の変わらぬ雰囲気に、大谷も「芸能の仕事をしてなくても、ムラッチはムラッチ」と太鼓判を押した。気になる活動の再開については、「反対している人は誰もいないし、やりたい気持ちはみんなある」とポジティブな様子。ただ、事務所スタッフからは「ある程度話が固まってから持ってきて」と言われているとのことで、具体的な実行計画に移すにはまだ時間がかかりそうな様子だった。

今だから語る「メロン記念日ロック化計画」


息のあった爆笑トーク
中盤からは、メロン記念日の貴重な映像を流しながら歴史を振り返った。『メロンティー』『愛だ! 今すぐ ROCK ON!』『ALL AROUND ROCK』など活動後期のロック系ナンバーのライブ映像が流れ、大谷からは「メロン記念日ロック化計画は良かった、でも少し早かった」、司会の椎名宗之氏(『Rooftop』編集局長)も「今でこそバンドがアイドルの曲をやったりして、フェスにもアイドルコーナーがあるけど、そのはしり」と評価。村田は「あと少し、ってとこで解散しちゃったのがウチららしい」と振り返りつつ、もう少し続けていたらどうだったか?との疑問には、「10周年で一区切りつけようというのがあったので」とタイミング的な問題として説明していたが、ロック路線への自負と同時に活動への心残りを漂わせた。
今回、大谷は村田に久しぶりにイベントへの出演を打診するにあたり、村田から「ちょっと考えさせて欲しい」と言われて、「断られたらもう室蘭に帰ろうかと思っていた」と、不安と決意とがあったことを吐露。一方の村田は「いきなりフラっと出てきても心配されるかなと思って、なにか背中を押してくれるものを。お、15周年か…。いいな。」とあくまでマイペース。
一方メロン記念日の解散後は、村田から大谷に、お笑い芸人としてのデビューが持ちかけられていたことが判明。
村田「一緒にお笑いをやろう!っていったら『うーん…』ていう反応で、あれ?違ったかな、と。」
大谷「当たり前だ、何で歌手になろうと思って出てきてお笑いやんなきゃいけないの」
村田「まぁしぃ(大谷)と一緒だったら何か楽しいかな、と思って」
実際、この日の2人の掛け合いも、村田の飄々としてトボけたMCも、ブランクを全く感じさせない爆笑トークだった。

健在ぶりを証明した村谷姉妹とメロン記念日ファン


『さあ、盛り上がって行こか~!!』を歌う2人
終盤には、二人によるカラオケコーナーも。村田めぐみはサラ・ブライトマンの『A Question of Honour』(2010年サッカー日本代表テーマ曲)を披露。この曲はもともと、当時メロン記念日で洋楽に挑戦しようとそたときに練習したものの、間奏が長すぎるためにお蔵入りになっていたとのこと。イタリア語部分の歌詞はあやふやで、ところどころふざけながらではあるものの、堂々と歌い上げるソプラノの声量もビブラートも見事なもので、客席からは「現役時代より声が出ているのではないか」と驚きの声も上がった。一方、大谷は十八番のテレサ・テン『時の流れに身をまかせ』の中国語詩に挑戦、次はリクエストにより、村田がソロ曲『ランチ』を披露。続けて『夏』『さあ、早速盛り上げて行こか~!!』と盛り上がりナンバーが続き、客席には緑色のサイリウムも登場、コールが上がる擬似ライブ空間となって盛り上がった。
イベントの締めには、大谷から「最後にムラッチから発表が」と振られるも、村田は自身の芸能活動やメロン記念日の復活について明言はせず「まあ、これからみんなをまとめて、まず何をしなきゃいけないかから考えていこうと思います。」とあくまでマイペースながらも、「(メンバーの中に)反対している人はいないんで」と前向きであることを繰り返しアピールした。
今回のイベントで、コンスタントにライブをしている大谷だけでなく、村田も歌、MCなどパフォーマンス面での健在ぶりを証明した。
健在といえば、客席を盛り上げた”ヲタもだち”(メロン記念日ファン)達の温かさ、熱さも健在だった。都内在住の男性古参ファンは「今日のイベント?何と言っても村田さんが出てきてくれたのが良かった。全然変わらないね」と村田めぐみの変わらぬ姿を喜んだ。埼玉在住の女性は「今日はカラオケが楽しかったです。女性目線としては、二人共全然老けないですね。」と、女性ならではの視点で2人の変わらなさを賞賛していた。
現段階で具体的な計画にはなっていないようなので、再結成や復活ライブを15周年の今年にやるのは難しそうだが、大谷の「やるなら、誰も結婚・妊娠していない今しかない」という言葉と、村田の「反対している人は誰も居ない」という言葉を信じて、気長に、しかし前向きに待っていたい。何せ「若さなど何の理由にもなんない」し、「時代はいつまでも待っちゃいない」のだから。